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富士山の入山料(保全協力金1,000円)とは? 徴収強化 富士登山のルール

富士登山

富士山では、世界文化遺産に指定された平成25年から、夏のシーズン中に訪れる登山者から「富士山保全協力金(一般的な文言だと入山料)」として一人1,000円の徴収が導入されています。

強制ではなく任意なため、過去6年間の協力・回収率は残念なことにおよそ60%で推移していて、2019年は徴収場所を変更、回収が強化されます。

富士山保全協力金とは

「富士山保全協力金」は、美しい富士山を後世に引き継ぐ、富士山の保全を主目的として、また、登山者の安全対策拡充のため費用の一部を入山料(協力金)として登山者を対象に徴収する山梨・静岡両県や富士山麓の市町村などにより定められた制度。

富士山・五合目より上は誰もが自由に楽しめる国立公園であり、入場料や入山料の類は、本来は不要です。富士山保全協力金の支払いはあくまでも“任意”であり、その趣旨を「理解、賛同して協力ください」というもの。

世界文化遺産云々とも全く関係がありません。そのため、山麓・下界で暮らす人々はもちろん、観光目的で五合目を訪れる人々も富士山保全協力金は支払い対象外となっています(もちろん「富士山の保全に僅かでも協力したい。」なら、支払いを拒否されることはありません)。

富士山保全協力金を支払った証として、山梨県側(吉田口利用)では、富士山の間伐材を利用した「記念品」、静岡県側(表口・須走口・御殿場口利用)の場合は「缶バッジ」の富士山保全協力者証をいただけます。

富士山保全協力金の使途・収支・記念品など

山梨県
山梨県「富士山保全協力金」のお願い
静岡県
静岡県「富士山保全協力金」について

2019年から徴収強化

山梨県側の入山口・吉田口(富士スバルライン五合目)では、2019年から徴収を強化、これまでの「五合目で徴収」から「登山者と観光客を判別し易い六合目に徴収場所移して登山者へ声をかけ納付を促す」ことが富士山安全指導センターの運営協議会により決議されています。

あくまでも強制ではなく“任意・協力金”であること、主旨と用途の周知不足(または不賛同)、支払う場所が不明瞭などの理由から、およそ4割もの人が支払わないという現状を打破すべく、一本道となった六合目を通る登山者へしっかり声を掛け、回収率を上げようという目論見…。

「関所を設ける」的な回収方法となるのは理由なく抵抗感を感じますが、どのみち払うんですから、そこは深く考えないようにしましょう。

対象範囲も今年から拡大

山梨県と静岡県が主なメンバーの「富士山世界文化遺産協議会」では、従来「五合目から山頂を目指す登山者」としていた富士山保全協力金の徴収対象者を、この夏から「五合目より先に立ち入る来訪者」に変更しました。

これにより、富士登山の雰囲気をちょっぴり楽しむ目的で登山道を進む一般観光客も、基準点(山梨側は泉ケ滝)を越えると対象とするそうです。

富士登山ツアーの場合は添乗員が案内

登山ガイドが同行する「富士登山ツアー」の場合は、バスの車内などで添乗員が事前に徴収、まとめて納付しますので、お釣りの無いよう、バス集合場所へ向かう際には、サイフに1,000円札1枚を残しておきましょう。

個人で富士登山を楽しむ場合は、Suicaなどの電子マネーでも支払うことができますよ。

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