楽しい尾瀬ハイキング

尾瀬ハイキングを楽しむために

尾瀬のベストシーズン・季節・気温

5月中頃の雪解け・残雪、5月末~6月中頃の水芭蕉、短い夏を咲き競う花々、初秋の草紅葉、そして9月下旬~の紅葉まで四季折々に豊かな表情で楽しませてくれます。
10月中頃~5月初頭の雪深い冬季の尾瀬への入山は中上級者に限られます。

幕開け:残雪・雪解け(5月中旬~下旬)

尾瀬ハイキングシーズンの幕開け

足がズボっと。踏み抜きに注意

尾瀬ハイキングシーズンの幕開けです。木々や草花が芽吹き始め、山々の残雪とのコントラストが美しい季節。
残雪の下は空洞になっていることが多く、足がズボっと沈んでしまうこともあるので要注意。

  • しっかりと装備を整えて。特に足元は厳重に。
  • 気温・早朝:0~5度位/日中:10~15度位

ほんの数日:赤渋(5月下旬)

雪を茶色に染める赤渋

雪を茶色に染める赤渋

雪の表面が赤い土を撒いたようになる「赤渋(アカシボ)」とよばれる現象が見られるようになります。
残雪が消えるかかるほんの数日だけ出会る不思議な光景。

  • 自然現象なので出会えれば「ラッキー」。
  • 気温・早朝:5~7度位/日中:15~18度位

水芭蕉の季節(5月下旬~6月中旬)

尾瀬のベストシーズン・水芭蕉の季節

尾瀬ヶ原下ノ大堀

残雪がようやく消える頃、尾瀬はベストシーズン「水芭蕉の季節」となり、大勢の登山者で賑わいます。
尾瀬の短いシーズンの幕開けにふさわしい純白の姿。
同じ頃に咲くリュウキンカの黄色い花がさらに色を添えます。

  • 一番人気のベストシーズン
  • ハイカーも多く混雑・雨天も多い(梅雨)
  • 気温・早朝:5~10度位/日中:15~20度位

ワタスゲの季節(7月中~下旬)

尾瀬ヶ原のワタスゲ

尾瀬ヶ原のワタスゲ

ワタスゲの小さく黄色い花は6月中頃に咲き始め、7月になるとあの白い綿毛になります。
尾瀬ヶ原一面に広がるワタスゲの穂は人気の撮影ポイント。

  • 多種多様の花々が咲き競うベストシーズン
  • 雨天の平日が特におススメ。
  • 気温・早朝:10~12度位/日中:18~23度位

ニッコウキスゲの季節(7月下旬~8月初旬)

ニッコウキスゲ

尾瀬でもニッコウキスゲは人気者

山野草で一番人気のニッコウキスゲ。
ワタスゲの白い穂に続き、黄色のニッコウキスゲの花で湿原が埋まる尾瀬の盛夏。

  • 爽やかな尾瀬の夏
  • 夕立(天候急変)に注意してください。
  • 気温・早朝:12~14度位/日中:20~25度位

草紅葉の季節(8月下旬~9月中旬)

尾瀬ヶ原の草紅葉

尾瀬ヶ原の草紅葉

木々はまだ緑に覆われていますが、湿原の草花は次第にオレンジ色へ。早朝~朝、逆光の湿原は「金色」に光輝きます。

  • 花はあまり咲いていません。
  • 夕立(天候急変)に注意してください。
  • 気温・早朝:8~13度位/日中:15~23度位

紅葉の季節(9月下旬~)

見晴から白砂峠へ向かう

見晴から白砂峠へ向かう

草紅葉のオレンジ色が茶色に変わってくるころ、今度は山の木々が色を変えます。
特にブナ林の紅葉は見事。紅葉は次第に里へと降りて行きます。
尾瀬のハイキングシーズンはそろそろ終わりを迎えます。

  • 至仏山や燧ケ岳登山のベストシーズン
  • 気温・早朝:7~12度位/日中:15~22度位

静かに次の春を待ちます。(10月下旬~)

不意に冬が訪れた尾瀬ヶ原

不意に冬が訪れた尾瀬ヶ原

積雪5mを超える豪雪が尾瀬を覆い尽くします。
雪解けの季節まで、尾瀬は登山中上級者限定領域。尾瀬の動植物たちは静かに春の訪れを待ちます。

資料・画像引用:(財)尾瀬保護財団