高速バス・夜行バスで輪行

高速ツアーバスから高速乗合バスへの移行に伴い、当社で取り扱う高速バスは“輪行不可”となりました。これまでご利用・ご愛顧いただきました皆様に心より感謝、御礼申し上げます。

  • 自転車を分解・夜行バスで輪行

    自転車はそのままだと全長160~190cm・高さ65~110cm、ロードバイクの軽量クラスでも7kgはあります

    元々「乗る・走る」が目的。そのままだと輪行どころか、持ち運ぶ事すらままなりません。「自転車を分解」って、何も「バラバラに…」という訳ではありません。持ち運びできる程度に自転車をバラす。専用バッグに納める。ここが輪行できる自転車か、ダメなのかの分岐点。持ち運ぶ目的を持って作られた「折りたたみ自転車」なら、特殊なもの以外は何の問題もありません。

最低限ホイールを外す!ポイントは「クイックレリーズ」

輪行は、ホイール(タイヤ)を取り外してコンパクトにする事が必須。スポーツタイプの自転車(ロードバイク・クロスバイク・ピスト・マウンテンバイクなど)は、バンクなどへの対応、メンテし易いように「クイックレリーズ(クイックレバー)」という部品で前後車輪を取り付けてあります。
クイックレリーズ付のチャリンコなら、片手でレバーを開閉するだけでホイールを簡単に脱着でき、慣れれば問題なく輪行袋に収めることが出来ます。

夜行バスで遥かに遠くへ。

クイックレリーズならホイール脱着も簡単。画像はサイクルベースあさひさんのウェブサイト車輪の外し方・はめ方から借用。間違いがちなクイックの締め付けについての記載も。

これから輪行を始めようと考えている方、メンテをほとんどしたことが無い方は、ホイールの脱・着~輪行袋への収納についてサイクルショップ、またはきちんとメンテできるベテランに必ずレクチャーを受けましょう。正しく脱着しないとバイクの損傷、事故や怪我にもつながりかねません。

ちょっとしたコツ、目からウロコ!プロ・ベテランはいろいろ知ってます。

「そんなの簡単~」ってタカを括ってないで(ネットやYouTubeなんかで判った気にならずに。聞くは一時の…)。

あと、余計なお世話ですが、自転車は以外と汚いもの。メインテナンスの第一歩は清掃から。
ホイールを外す練習ついでにホイールやブレーキ周りの普段は手の入らない部分をキレイに。

旅先で輪行バッグからの出し入れの際に手や衣類を汚さない為なのはもちろん、バッグ自体の汚れも軽減。
これを機会に簡単なメンテも覚えましょ。何よりキレイなバイクは気持ちイイ。

無理な自転車・ママチャリでも輪行は不可能ではありませんが…

ホイール(タイヤ)をナットで固定している一般的な自転車も、多少の知識と一般的な工具があれば車輪の脱着は不可能ではありませんが…

しかし、作業は油やサビ、カーボンスラッジなどでドロドロ必至。経験を要する作業も多く、素人が手を出すと悪戦苦闘は間違いありません。
そして何より「走行の安全」から絶対に慎むべき

自身の怪我程度ならまだしも、大事故や他人を傷つける可能性すらあります。苦労してママチャリを持っていく位なら、レンタサイクルの方がずっとお手軽です。

ママチャリ、シティサイクル以外で、輪行がダメな自転車で代表的なのは「前カゴ付」、前後にキャリアの付けた「ランドナー(キャンピング)」。他に変わったものでは二人乗りの「タンデム」、仰向け乗車の「リカンベント」。26インチ以上の折りたたみ自転車。これらは絶対に規定サイズに収まりません。

この程度の工具で出来るとは言え、ママチャリの分解・整備はプロの領域。安全面からも「手出し無用」です。

ホイールの脱着だけならモンキー、プライヤー、ドライバー、場合によってはヘキサゴンレンチが必要な程度。基本的な工具の使い方と締め付けトルクを理解できる方なら「出来そう」感はあります。
しかし、「バラす」「メンテする」が前提のスポーツバイクと違って一般車は「ノーメンテ」「耐久重視」設計。ネジ類はとても多く、締め切らない調整ネジも多数。分解・組付け・各種調整がとても難しいプロの領域です。

高速ツアーバスから高速乗合バスへの移行に伴い、当社で取り扱う高速バス・夜行バスは“輪行不可”となりました。
これまでご利用・ご愛顧いただきました皆様に心より感謝、御礼申し上げます。再開できる日が来ることを楽しみに…

2013/08/01 株式会社アップオン・企画室